原価管理と連動することでプロジェクト単位の損益まで可視化
■事業内容 : 情報通信業
金融業界に強いシステムインテグレータとして、受託ソフトウェア開発ならびにセキュリティコンサルティング、会計パッケージ、勤怠管理ソフトウェアなどを提供。グループ会社10社とともに業態に応じた専門店戦略を展開。
■事業内容 : 情報通信業
金融業界に強いシステムインテグレータとして、受託ソフトウェア開発ならびにセキュリティコンサルティング、会計パッケージ、勤怠管理ソフトウェアなどを提供。グループ会社10社とともに業態に応じた専門店戦略を展開。
生命保険会社や証券会社など金融業界に特化したソフトウェアの受託開発を中心に、セキュリティコンサルティングや勤怠管理パッケージなどを販売しているソルクシーズ。
事業基盤の強化を目的としたM&Aや業務提携を積極的に行っている同社は、2008年にはデジタルサイネージ事業へ参入するなど、次世代を担う専門技術を持った企業を次々と傘下に収めている。そんな同社が財務会計システムの刷新を計画したのが2006年のことだった。
順調に売上を伸ばしている同社が新たに財務会計システムの刷新を計画したのは、これまで活用していたパッケージが老朽化を迎え、すでに新たな時代の要求に対応できない状況だったからだ。
そこで新たな財務会計システムを検討することになった同社だが、受注申請や請求管理などすでに運用している様々なシステムとの連動性はもちろん、これまで行ってきたプロジェクト単位での原価管理が行える仕組みが新たな財務会計システムにも必要不可欠だった。
「選定ポイントは、プロジェクト単位の原価管理に財務会計システム側が柔軟に対応できるかどうかです。工数を入力する勤怠管理システムから原価管理システムへのデータ投入、そのデータを財務会計システムに取り込む一連の流れに対応できる柔軟性が求められました。」(吉政 裕氏)
つまり、財務会計を原価管理と連動させることでプロジェクトごとに損益が可視化できる仕組みが同社には必要だった。
最終的に製品選定を行う過程で選んだのが、統合業務パッケージ「SuperStream」。決め手となったのは、支払管理や債権管理など豊富なインターフェースが予め用意されており、新たな開発を最小限に抑えることができること。また、SuperStreamはデータベースが公開されており、新たに開発したシステムとの連携がスムーズに行えることも製品選択の大きなポイントだった。
同社は12年前からSuperStreamの販売パートナーであり、外販部隊であるソリューション部が開発サポートに加わることでスムーズな開発が期待された部分もある。豊富な実績に裏付けられた信頼性や製品を熟知していることによる開発コストの軽減など、新たな財務会計基盤をSuperStreamで構築することのメリットは、十分理解していたともいえる。
現在、同社とグループ会社を含め6社で財務会計基盤の中核にCOREを据え、迅速に決算情報開示が可能な仕組みを構築している。同時に支払管理のAP+や債権管理のAR+、人事管理のHR+、給与管理のPR+を導入し財務会計及び人事給与インフラを新たに刷新した。システム開発に着手してから8ヶ月後の2007年1月に本稼働を迎えたが、開発したのはプロジェクト単位の原価管理部分のみ。財務会計や人事給与はノンカスタマイズで導入した。
「財務会計に関してはトラブルもなく安定していました。支払管理や債権管理などとも連動させましたが、パッケージをフル活用したことで短期間に開発することができ満足しています」(浅山 大輔氏)
本稼働後にグループ会社へシステム展開を実施したが、SuperStreamが標準で備えているコピー機能を使うことで、グループ会社展開が僅か3ヶ月余りで完了した。
SuperStreamのメリットは財務会計部分だけではない。毎年法改正が行われる給与管理における情報提供の頻度及びスピードも高く評価できる。また、活用している現場からは、支払処理の簡素化や使いやすいUIによる教育期間の短縮、取引先ごとの残高が可視化出来ることによる回収業務の効率化など、評価できるポイントが挙げられた。
「特に伝票類を新たに起こす機会が減りました。例えば、新たに書き起こしていた支払伝票や入金伝票などは、今では処理をした段階で自動的に出力されます。作業の簡素化につながっています」(工藤 喜之氏)
さらに毎月発生する仕訳のパターン登録が事前に出来ることも作業効率化のひとつ。業務フローが簡素化したことで、グループ会社を含め決算処理にかかる時間も1日増えただけだ。また、給与管理を行っている総務部門にも豊富なインターフェースを持っているSuperStreamが活かされている。
「以前の仕組みは、外部データの取り込みが上手く出来ず、例えば給与や賞与が確定した時点で全従業員分のデータを再度手入力せざるを得なかったのです。
SuperStreamならシステムへの取り込みはもちろん、必要な情報を柔軟に取り出すこともでき、作業効率が大幅にアップしただけでなく、入力ミスの軽減などにも役立っています」(日裏 貴大氏)
SuperStreamを導入して2年余りが経過しているが、すでに展開を終えたグループ会社以外の企業についても随時システム展開を計画している。そして、SuperStreamを中心に財務会計基盤を強化し、グループ一体での迅速な経営判断が行えるような基盤作りを今後も行っていく。もちろん、SuperStreamのパートナーとしての顔も持つ同社は、SuperStreamと同社の持つ勤怠管理パッケージ「勤労の獅子」との連携によるソリューションをさらに拡販していきたい。
ソルクシーズは金融業界を中心に、通信業界や流通業界など業態ごとに専門の部隊を持っているインテグレータです。また、ISMS認証取得や情報セキュリティ監査サービスなど各種セキュリティコンサルティングに注力しており、受託開発のみならず多方面でユーザーの業務を強力にバックアップしております。
今回は情報化推進部が主導するプロジェクトだったため、外販部隊のソリューション部がサポート。SuperStreamに精通している豊富な技術者を擁しているだけでなく、工事進行基準への対応などで必要となる基礎的なデータを作り出す勤怠管理システム「勤労の獅子」を自社で持っていることも大きな強みのひとつです。個別プロジェクトごとの工数管理が、タイムレコーダーを利用した勤怠管理と連動することで、二重入力の手間を軽減しながら正確な工数管理が行えるようになっています。 SuperStreamの持つ豊富なインターフェースを補完する意味でも、勤怠管理システムと連携するソリューションを今後も積極的に拡販していく予定です。
株式会社ソルクシーズ
ソリューション部長 北島 孝則氏
会社名 | 株式会社ソルクシーズ |
---|---|
本社 | 東京都港区芝5-33-7 |
URL | http://www.solxyz.co.jp |
従業員数 | 479名(2009年1月1日現在) |
事業内容 | 金融業界に強いシステムインテグレータとして、 受託ソフトウェア開発ならびにセキュリティコンサルティング、 会計パッケージ、勤怠管理ソフトウェアなどを提供。 グループ会社10社とともに業態に応じた専門店戦略を展開。 |
※本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。