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株式会社AIRDO様

ビジネスの変化に強い財務会計基盤作りを目指して
BPR の強力な武器となるSuperStream-NX

株式会社AIRDO様

■事業内容 : 運輸業

導入背景

ビジネスの拡大に伴う業務負荷増大の解消へ

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「北海道の翼」として地域経済の発展に貢献することを創業理念に、1996年に設立された株式会社AIRDO。北海道を起点に運行路線を展開しており、安全マネジメントシステムの導入によって安全基盤をいち早く構築しながら、低価格で利便性の高いサービスを多くの顧客に提供している。2013年度には岡山、神戸など新規路線の拡大を続けながら、既存路線の増便や低燃費を実現する新型機体の導入など、より多くのお客様に安心と安全を提供するべく運行体制を強化している。

成長を続ける同社では、低価格運賃の提供と収益確保を両立するために2004年に財務会計パッケージを刷新するなど、経営基盤の強化を継続的に実施してきた。しかし、ビジネスの拡大に伴う従業員の増加などにより、会計処理を含めた業務負荷が増大。これまで以上にIT基盤の整備を強力に押し進め、業務改善を実現するプロジェクトを推し進めることになった。

導入前の課題

BPR 推進によるIT 基盤の整備が急務に

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2005年当時から比べると、2013年時点で路線便の数はおよそ2倍、保有機材数はおよそ3倍にまで拡大するなど、事業規模は右肩上がりの成長を続けている同社。今後もさらに機体及び運行路線の拡大を目指す同社にとって、これまで以上に業務改善のためのBPRを推進する必要があったと企画部 経理グループリーダーの久保 正博氏は当時を振り返る。中でも顕著だったのが、様々な部署で発生する伝票処理を本社で集中的に行っていたことによる経理部門の業務負荷増大だった。

「実は、以前導入したシステムでも分散入力が可能な環境を整えていました。しかし実際の運用では、紙で伝票を起票し、上長に承認を受けた段階で入力担当者に書面を手渡し、会計入力と支払入力の双方を個別に行うといった業務フローだったのです。業務負荷が増大していただけでなく、二重入力が発生するなど課題も顕在化していました」(久保氏)。

特に、本社から遠く離れた羽田空港内の事務所にはパイロットや客室乗務員も含めて社員の2/3が常駐しており、様々な経理処理が日々発生している。入力ミスなどのリスクも懸念されており、何からのシステム化が求められていたのだ。

「その課題を解決するべく、まずはワークフローを導入することで申請業務をシステム化し、ペーパーレス化も同時に達成できるような環境整備に乗り出したのです」(久保氏)。

実は、証憑や申請書など紙の原本はすべて本社にファイリングする決まりとなっており、毎年膨大な量の紙が保管され続けている。同時に東京の事務所にもコピーが保管されているなど、紙の保管スペースだけでも多くの無駄が発生、会計監査時に苦労して情報を探すことも少なくなかった。そこで、新たな仕組みを導入してペーパーレス化を実現し、システムから簡単にドリルダウンして必要な情報が探しやすいような仕組みを同時に検討することに。そこで、ワークフローの導入にあわせて、既存の財務会計システムの刷新を計画することになったと同グループの松田 徹氏は語る。

システム選定と導入

変化に強いインフラに最適なWebシステム

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新たな財務会計システムを検討する中で、同社の目に留まったのがSuperStream-NXだった。

実は、以前からSuperStream-COREを中心とした財務会計システムを利用しており、信頼性については十分実感していたという。ただ、ワークフローとの連動も含めてこれまで以上に柔軟なシステムを模索したと久保氏。

「以前からSuperStreamを利用しており、運用上はまったくトラブルもなく安定していました。ただ、遠く離れた東京の事務所でできるだけ使ってもらうことを考えると、クライアントサーバ型の製品ではバージョンアップや従業員の増加に伴う環境整備など管理面での負担は大きくなります。従業員は流動的でPCをはじめとしたクライアント環境も日々変化します。だからこそ、変化に強いインフラを作り上げたかったのです」。(久保氏)

そこで注目したのが、完全なWebシステムとして開発されているSuperStream-NXだった。従来から利用してきたSuperStream-COREからの移行のしやすさは当然ながら、一から新たな財務会計基盤を作り上げる手間とコストを考えると、SuperStream-NXが最適な選択だったと松田氏。

「もちろん、他の製品も比較してみたものの、新規導入という面では価格的に大きな開きがあっただけでなく、我々が求めているものに比べて機能過多な製品が多かったのが正直なところです」。

そこで新たな財務会計基盤としてSuperStream-NXが採用され、変化に強いインフラ整備の第一歩を歩み始めたのだ。

導入効果

運用コストの削減と業務の平準化に大きく貢献

現在はSuperStream-NX 統合会計及び固定資産管理を導入し、財務会計や管理会計をはじめ、支払管理・経費精算管理、債権管理、固定資産、リース資産の管理を実施している。実際の運用フローは、請求書や経費精算、支払処理など日々発生するものはワークフロー上で入力・承認を行い、システム連携ツールであるSuperStream-NX システム連携ツール(NX Connect)とワークフローを連携させることで会計処理まで情報が一気通貫で流れるように計画されている。ワークフローでは、各種伝票処理に利用されるだけでなく、出張申請など各種申請業務も行う予定だ。なお、ワークフローはすべての従業員が入力できるように設計されているが、SuperStream-NXについては経理部門をはじめ、現場の上長や承認者など含めて20~30人程度で運用している。

以前の運用では、伝票などの原本を特定の便に乗せて本社に郵送していたことで、特定のタイミングに情報が一斉に届いてしまい、業務が短期間に集中してしまうこともあった。しかし今回のシステムでは、各現場からデータ入力が行われ、経理部門では情報がリアルタイムに確認できるようになるという。二重入力の手間を減らしてスピーディな業務フローを達成したことで、決算の早期化に繋がるだけでなく、業務の平準化を図ることができると松田氏は期待を寄せている。

また、部署ごとの予算管理にSuperStream-NXを積極的に利用しているが、役割に応じた承認権限の設定やアクセス権などが柔軟に設定できるだけでなく、並び替えやグリッド幅なども自由に調整でき、必要な機能だけを表出するパーソナライズ機能も評価のポイントとなっている。

「システムを維持するコストはもちろん、各拠点で発生していたバージョンアップ作業が不要になるなど、運用コストの大幅な削減に期待しています」(久保氏)。

なお、今回のプロジェクトがスタートしたのは2012年12月だが、本稼働は2013年4月とわずか4カ月でのスピード導入となっている。「ワークフローに関してはこれからの導入ですが、ここまで短期間の移行が可能だったのもWebシステムならではのメリットです」と久保氏。

SuperStream-COREとの違いについて松田氏は、「複数の画面を同時に立ち上げながら入力や確認作業が可能になるマルチウィンドウ化により、これまで以上に使いやすくなりました。また、以前はプロダクト単位で製品が構成されていたので、データ連携の必要やプロダクト切替の必要がありましたが、SuperStream-NXでは会計プロダクトの製品が統合されていることもあり使いやすいユーザインターフェースとなっています」と評価している。

なお、SuperStream-COREの時代から導入サポートを行っている東芝ソリューション株式会社については「短期間で導入できたのも、東芝ソリューションの尽力の賜物です。親身になって対応していただき大変感謝しています」と久保氏は評価する。

システム構成図

パートナー情報とコメント

東芝ソリューション株式会社

お客様情報

会社名 株式会社AIRDO
本社 北海道札幌市中央区北一条西2-9
URL http://www.airdo.jp/ap/index.html
従業員数 924 名(2013年2月1日現在)
事業内容 定期航空運送事業

※本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。