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テレワークと掛けて原発事故と解く・・・そのココロは二つある?

テレワークと掛けて原発事故と解く・・・そのココロは二つある?

 中田 清穂(なかた せいほ)

1. テレワークと掛けて原発事故と解くそのココロは?

===現場に人がいなくなる===

(1) テレワークと原発事故の共通点

「現場に人がいなくなる」というのが、テレワークと原発事故の共通点の一つです。
テレワークと原発事故については、現場から人がいなくなる「目的」も似ています。

i. 原発事故の場合の目的
原発事故では、現場にいると命の危険が極めて高いので、人間が現場にいる場合ではあません。つまり「人間の命を守る」ことが目的です。

ii. テレワークの場合の目的
テレワークについては、特に最近は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、外出を控え出勤も控え、在宅で勤務することを目的とすることが多いので、こちらも、「人間の命を守る」ことを目的としていると言えるでしょう。

(2) テレワークの場合の注意点

このように最近のテレワークは、「人間の命を守る」ことが目的になることが多いことから、命の危険がなくなってくると、テレワークはやめて、出勤対応に戻してしていく傾向があるようです。

もっと踏み込んでいえば、「命の危険があるから」というよりも「緊急事態宣言が発出されたから」ということを目的にしていることも多いと思います。したがって、緊急事態宣言が解除されると、みな会社に出勤することになるのでしょう。

2. テレワークと掛けて原発事故と解く「もう一つのココロ」とは?

===ロボットが活躍する===

(1) テレワークと原発事故のもう一つの共通点

「ロボットが活躍する」というのが、テレワークと原発事故のもう一つの共通点です。
この共通点は、一つ目の「現場から人がいなくなる」ことに関連しています。

i. 原発事故のロボット
原発事故では、現場にいなくなっても現場で絶対にやらなければならない作業があります。
それは、事故の安定化や廃炉の推進のために、原子炉建屋内の調査などを実施することです。
この調査が、その後の作業計画に反映されるのです。

ii. テレワークのロボット
テレワークでロボットが活躍する、というとピンとこない方も多いでしょう。
ここでいう「ロボット」というのは、RPA(ロボティクス)のことです。
テレワークをすると同時にRPAを導入する企業はあまりないと思います。
実際、RPAを活用する際には、RPAで自動化した手順(ロボット)を実行させるためには、通常ロボット用のPCを用意して、そのPCを経理部門等の現場において利用します。つまり、RPAは現場のPCで動くのです。
現場のPCで動くものですから、ロボットにIDやパスワードを持たせれば、会計システムなど、現場からでしかログインできないシステムを利用することができるのです。ロボットに「命の危険」はありません。
経理業務におけるテレワークの課題の一つに、「在宅では会社のシステムにログインできない」というものがあります。
しかし、人間が現場に一人もいなくなっても、「動くやつ」が居るのです。
そうです。それはロボットです。
だったら、在宅勤務で会社のシステムにログインできなくても、会社にいるロボットにログインさせて、入力、帳票出力や検索などをやらせればよいのです。
ただ、ここで困ったことが発生します。つまり「テレワークにおけるRPAの課題」です。

(2) テレワークにおけるRPAの課題

テレワークにおけるRPAの課題は、「現場にいるロボットをどうやって起動させるのか?」ということです。

i. テレワークにおけるRPAの課題の解決方法

この問題を解決することは、非常に簡単です。
ロボットにメールアドレスを持たせればよいのです。
ロボットにメールアドレスを持たせれば、人間が自宅にいても、ロボットにメールを出せば、ロボットに作業をさせることができるのです。

具体的には、以下のようなイメージです。
① ロボットにメールアドレスを持たせる。
② ロボットに5秒おきにロボット自身の受信トレイを見させる。
③ 人間がロボットにやらせたい作業の番号を件名に入れたメールをロボットに送信する。
④ ロボットがロボット自身の受信トレイにメールが着信したことを確認する。(②で、5秒おきに受信トレイを見てますから)
⑤ ロボットが着信したメールの件名に記載されている番号を見る。
⑥ ロボットがその番号に該当する作業を開始する。
⑦ ロボットは作業終了後、ロボット自身にメールを送信した人間や、経理部門内で使用しているグループアカウント宛に、作業が完了した旨を本文に記載したメールを送信する。
こうすれば、自宅からはログインできないシステムでも、会社に居るロボットがログインして以降の作業をさせることができるでしょう。

しかしまた、ここで困ったことが発生します。「テレワークにおけるRPAのもう一つの課題」です。

ii. テレワークにおけるRPAのもう一つの課題と解決方法
「テレワークにおけるRPAのもう一つの課題」というのは、「現場にいるロボットの処理が異常終了した時にはどうするか?」ということです。
この問題を解決する一つの方法は、「遠隔操作」です。
遠隔操作は、リモートデスクトップ、リモート操作あるいはリモートコントロールなどと呼ばれています。
例えば、自宅のPCから会社にあるPCでの作業を行うことができます。

現場にいるロボットが異常終了した場合における、遠隔操作の具体的な手順は、以下のようなイメージです。
① ロボットの作業が異常終了したら、その画面をスクリーンショットの画像で、ロボットに保管させる。
② ロボットから人間にその画像を添付したメールを送信させる。
③ 異常終了したメールを受信した人間が、ロボットが入っているPCに「リモートアクセス」する。
④ 在宅のPCから、異常終了した原因を確認して、ロボットへの命令を修正する。
⑤ 修正後のロボットに作業を再開させる。

 

3. 最後に

RPAは、単純に「費用削減」や「作業効率(労働生産性)の向上」などといった目的だけでなく、「社員の命と健康を守る」ことや「経理業務の継続性確保(いつでもどこでもどんな時でも経理業務を続けられる)」という、非常に重要な目的をもかなえることができるという側面があると言えるでしょう。

ですから、会社で作業ができる間に、できるだけ多くのロボットを量産しておくことが、将来再び訪れる「出社不能状態」に対応するために、大きな意味を持ってくると思います。

「出社不能状態」は、コロナウイルスなどの感染症だけではありません。
大地震、津波、台風、竜巻、大雨、大雪、河川氾濫などなど、日本全体で、毎年どこかで発生しています。
さらに、最近の情勢では、他国からの攻撃やテロのリスクも次第に高まっていると感じます。
つまり「出社不能状態」のリスクは、頻度も可能性もますます高まっている現実があると言えるでしょう。

したがって、「思いついたが吉日」で、まずはRPAの機能や価格について、新しい情報や利用方法などについて、どんどん情報を集めておくことが大切だと思います。

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