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第40回 「連結決算短信での「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の記載状況」|IFRS徹底解説

第40回 「連結決算短信での「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の記載状況」|IFRS徹底解説

 中田 清穂(なかた せいほ)

2015年3月期の年次連結決算短信から、「会計基準の選択に関する基本的な考え方」を記載することが要請されました。

すでに6月4日現在で、JPXのウェブサイトで公表されている企業は、以下の通り、85社です。

任意適用会社数 43社
任意適用予定会社数 42社
合計 85社

(注)任意適用予定会社については、IFRSを適用する旨のプレスリリースを行った会社を累計

上記85社以外で、連結決算短信で、IFRSの任意適用について、適用時期を明言している企業は、私が気づいた範囲で19社ありました。

それは以下の19社です。
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※三菱重工の「2015年事業警戒」で記載されている「企業統治と経営プロセスのグローバル適合推進」が、2018年3月に完了予定となっているので、遅くとも2018年3月期までにIFRSを適用する予定だと理解しました。

NTTグループは、軒並み2019年3月期第1四半期から適用予定です。

また、適用時期は明示されていませんでしたが、比較的、任意適用に「前向き」な表現をしている企業は、私が気づいただけで21社ありました。

それは、以下の21社です。


以上をまとめると、
(1) すでに正式表明している企業数:85社
(2) 時期を明示している企業数:  19社
(3) 前向きな表現をした企業数:  21社

ということで、IFRSを適用する企業の数は、近い将来、少なくとも125社は超えると思います。

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