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キヤノンイメージングシステムズ株式会社様

タレント管理で自発的な成長を促す基盤に
貴重な経営資源である“人材”開発に貢献するSuperStream-NX

キヤノンイメージングシステムズ株式会社様

■事業内容 : 製造業

イメージングテクノロジーをコアとした、キヤノン製品の受託開発

導入背景

事業の拡大に応じて急務となった人材開発

キヤノンイメージングシステムズ様_004

キヤノングループの一員として、プリンタードライバーをはじめとしたソフトウェア開発や動画関連のファームウェア開発など、高度な技術力を活かした高品質な製品を市場に送り出しているキヤノンイメージングシステムズ株式会社。キヤノンの映像技術である「イメージングテクノロジー」に深く関わることで製品開発の一翼を担いながら、新潟におけるソフトウェア産業のリーディングカンパニーとして地域経済の活性化に貢献している。

そんな同社が人事給与システムの刷新に動き出したのが2010年ごろ、事業規模が順調に拡大している中で人材強化に向けた取り組みが急務となっていた。そこで人材開発に欠かせない人事情報の一元管理を目指し、人事給与システムの刷新に動き出した。

導入前の課題

貴重な経営資源である“人材”を育てる基盤づくりを目指して

キヤノンイメージングシステムズ_横井様

人材開発に取り組み始めた理由について、管理本部 人事部 人材開発課 課長の横井 一史氏は「ソフトウェア開発が事業の中心にある当社では“人材”がもっとも貴重な経営資源です。つまり、人材開発を行うことは我々の事業を強くする重要な施策の一つと言えます」と語る。しかし、以前から研修などは行われていたものの、研修の受講履歴や資格保有状況などはExcelで個別に管理されており、人材開発に必要な情報が一元管理されていない状況だった。横井氏が考える本当の意味での人材開発とは、研修はもちろん重要な要素ではあるものの、従業員一人ひとりに対してきめ細やかな教育環境を提供することが何よりも大切だと考えていた。だからこそ、人事情報の一元化によるタレント管理が必要であったのだ。

「それぞれスキルやレベルが異なっているのは当然です。スキルマップといった形で人事情報を一元化できれば、状況に応じた教育プランが提供できますし、上長に人事情報を公開することで部下の置かれている現状を可視化でき、正しい判断が下せるようになると考えました」(横井氏)。

また、以前は給与明細を出力して従業員に配布していたが、この作業だけでも数日間を要するなど、効率化が求められていた。同時に、給与システムと人事システムが一元管理されていないことで、家族構成の変更などで手当てが発生する際には、双方のメンテナンスが必要となっていた。

「新たな仕組みでは、人事情報が一元管理できることはもちろん、人事と給与がシステム統合できるものを構築したいと考えていました」(横井氏)

システム選定と導入

連携のしやすさ人事給与の統合基盤が大きな決め手に

キヤノンイメージングシステムズ様_002

そこで新たな仕組みを導入すべくインターネットで情報収集を開始し、実際に関連する展示会に足を運んだ横井氏。最終的には5社ほどの製品が候補に挙がり、その中で目に留まったのがSuperStream-NXだった。

「まずは、スキルマップの管理など人材開発にきちんと使える仕組みであることが大前提です。また、当初から要件として挙げていた“人事と給与の統合が果たせるシステム”であることも重要な要素でした」(横井氏)

さらに、自社の要件に合うようにカスタマイズしやすい柔軟な仕組みであるだけでなく、社員台帳などをWeb上で全員に開示することを前提に、何度もログインせずとも利用できるシングルサインオンの仕組みが実装されていることも要件の一つだった。

ほかには、当時から開発言語や開発プラットフォーム、プロジェクトリーダ経験など、300ほどの項目で保有スキルの管理を行っていた同社だが、将来的な拡張性も考慮して2万項目まで管理できる仕組みであることがシステム部門から求められていたという。

「システム部門からは、勤怠管理システムなどとの連携も考慮したうえで、外部システムとの連携のしやすさも選定ポイントに挙げられていました。データベース構造が公開されているSuperStream-NXであれば、他システムと連携しやすいと考えたのです」(横井氏)。

これらの要件を満たした製品としSuperStream-NXが選択され、同社の人事給与基盤として採用されることになった。

導入効果

人事情報の公開で適正な目標設定が可能に、Web経由で様々な諸届も実現

現在は、SuperStream-NX人事管理及び給与管理、人事諸届・照会、退職金管理オプションを導入し、400人を超える従業員のタレント管理を行う人事給与システムの基盤として安定稼働を続けている。導入以前はLotus Notesで人事マスターを管理していたが、現在はすべてSuperStream-NXに移管している状況だ。従業員は人事諸届・照会を利用して、Web上で給与明細を確認できるようになっており、住所変更や通勤手当、給与振込口座の変更など様々な諸届をWeb上から行うことができる環境が整っている。

当社では資格の取得を支援する制度がございますが、この資格取得時の申請業務に利用しています。また、社外でセミナーを受講した際にはレポートを提出してもらっており、このレポート提出のためのワークフローとしてもSuperStream-NX人事諸届・照会を利用しています」(横井氏)。

紙からWebに切り替えた給与明細に関しては、数日間必要だった給与明細配布の作業時間を激減させることに成功しており、業務の効率化に貢献しているという。

現在は、キヤノングループのソフトウェア開発企業共通で利用しているスキル診断を採用しており、Excel上で別途管理している。この診断結果をSuperStream-NXに取り込むようにしており、部門長などに一元管理された人事情報を公開で きるようになっている。

「具体的な利用シーンとしては、期初や中間、期末面接などのタイミングで上長と部下で目標設定を行う機会が設けられていますが、1年間の教育プランもこの面談の中でコミットできるようになっています。部下の状況をしっかり把握できるようになったからこそ、必要な資格やスキルへの挑戦を促すことができるようになりました」(横井氏)。

特によく利用している機能は、汎用社員検索機能だ。同時期に入社した人に研修を行う際に対象者を抽出したり入社年度でフィルタをかけて検索したりなど、様々なシーンに利用されている。また、実際の画面について横井氏は「メニュー画面からパーソナライズして作り変えることができ、現場でも混乱なく利用できています」と高く評価している。

キヤノンイメージングシステムズ様_システム構成図

今後の展望

自発的に取り組める人材開発の基盤を今後も追及

キヤノンイメージングシステムズ様_開発センター

今後について横井氏は「最終的には、自分が今どのレベルにいて、次に進むためにはどんなギャップを埋めていくべきなのかが自分で把握できるなど、自発的に取り組めるような人材開発の仕組みを作り上げていきたい」と語る。

SuperStream-NXを活用することで、自己研鑽できる仕組みとしての器が出来上がった状況ではあるが、今後は次のポジションやグレードに昇格するための必須条件を体系化していくなど、タレント管理としての中身をしっかりと拡充していきたいという。

「所属部署の滞留年数が管理できるようになれば、しっかりとジョブローテーションを促す環境も整備していきたいと考えています。1つの場所に長くとどまっていると、成長が止まってしまうことにもなりかねません」。

身近な活用としては、研修未受講の人に催促メールを出すといったことも実運用に乗せていきたいと横井氏。他にも、スキルと並列してプロジェクト経験を一元的に管理できるような経験管理の仕組みをはじめ、ソフトウェア開発者以外の人材育成にも役立てていけるインフラを構築していきたいと語っている。

お客様情報

会社名 キヤノンイメージングシステムズ株式会社
本社 新潟県新潟市中央区笹口1-2
URL http://www.canon-is.co.jp/index.html
従業員数 409名(2013年2月現在)
事業内容 イメージングテクノロジーをコアとした、キヤノン製品の受託開発

※本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください