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第14回 「-RPA特集 第10回- RPAで自動化させるのはだれか」

掲載日:2019.10.01
RPAを導入する場合、RPAのしくみを使って「誰がロボを作るのか」。

これには大きく分けて二通りがあります。

 (1)経理部門などの業務担当者が自分でロボを作るケース
 (2)業務担当者以外がロボを作るケース
このケースでは、社内のシステム部門や業務改革推進本部、グループ内のIT関連子会社、あるいは、外部のコンサルティング会社やシステムインテグレータ会社などが、ロボを作ります。

(1)の「経理部門などの業務担当者が自分でロボを作るケース」では、ロボオペレータやWinActorなどの、いわゆる「簡易版RPA」が使われることが多いようです。
その理由は、複雑な作業のロボ化でなければ、プログラミングの経験や知識が必要なくてもロボが作れることと、それ故、研修に多くの時間をかける必要がないからです。
また、「本格RPA」と比較するとコストが安いので、経理部門の決裁だけで採用するRPAを決定して、自動化を進められることもあるようです。
また、UiPathなどの「本格ロボ」の研修を受けて、業務担当者が自分でロボを作成している企業もあるようです。
その場合でも、当初は「簡易RPA」を導入して、業務担当者が自分でロボを作る経験を積んで、次のステップで「本格RPA」でもロボが作れるようになることで、スムーズに「本格RPA」の導入ができるようにしている企業もあります。
経理部門などの業務担当者が自分でロボを作るので、プログラミングの経験や知識があまり豊富ではないことが多いので、作るロボも単純で短いステップの作業を対象にして成功することが多いようです。

(2)の「業務担当者以外がロボを作るケース」では、以下のような「本格RPA」が使われることが多いようです。
 ①blueprism
 ②AUTOMATION ANYWHERE
 ③ビズロボ
 ④UiPath
この場合、比較的コストの高いRPAを採用したり、業務担当者以外がロボを作成したりするために、(1)よりは、全体的にコストがかかります。
それでもこのケースにする理由としては、「働き方改革」などの「錦の御旗」が掲げられて、多少のコストがかかっても、経理部門などの業務部門にもRPAが導入されやすくなっているということがあるようです。
このケースでは、業務担当者以外がロボを作るので、業務の内容を、システム部門や業務改革推進本部などの「自分以外の人」に伝えなければなりません。
伝える方法としては、
 ①システム部門などに業務現場に来てもらって、作業するところを見てもらって作ってもらうやり方
 ②業務担当者が自分の作業を「仕様書」や「業務概要書」などを作って、システム部門などに見せて作ってもらうやり方
この二つのやり方がほとんどだと思います。
しかし最近、三つ目のやり方として、
 ③「簡易RPA」を使って、業務担当者が自分でロボを作り、それを「仕様書替わり」として、システム部門などに見せて、「本格RPA」でロボを作ってもらう
というやり方があみだされています。

このやり方は、全社的に展開されるRPAが、会社の方針として「本格RPA」にすることがすでに決定されているけれども、業務担当者が自分で「本格RPA」を使ってロボを作ることができないという課題を解決するためにあみだされたようです。
システム部門などが「本格RPA」を使ってロボを作るので、非常に複雑な作業も自動化することができているようです。

バックナンバーを開く

  1. 第14回 「-RPA特集 第10回- RPAで自動化させるのはだれか」(2019.10.01)
  2. 第13回 「-RPA特集 第9回- RPAを導入する上での留意点(その2)」(2019.09.01)
  3. 第12回 「-RPA特集 第8回- RPAを導入する上での留意点(その1)」(2019.08.01)
  4. 第11回 「-RPA特集 第7回- どのような経理業務に使えるのか(その3:経費精算業務)」(2019.07.01)
  5. 第10回 「-RPA特集 第6回- どのような経理業務に使えるのか(その2:買掛金請求書業務)」(2019.06.01)
  6. 第9回 「-RPA特集 第5回- どのような経理業務に使えるのか(その1:入金消込業務)」(2019.05.01)
  7. 第8回 「-RPA特集 第4回- 日本企業の経理部門になかなかRPAが導入できない原因(その2)」(2019.04.01)
  8. 第7回 「-RPA特集 第3回- 日本企業の経理部門になかなかRPAが導入できない原因」(2019.03.01)
  9. 第6回 「-RPA特集 第2回- 日本で利用されているRPAにはどのようなものがあるのか(その2:国内製品)」(2019.02.01)
  10. 第5回 「-RPA特集 第1回- 日本で利用されているRPAにはどのようなものがあるのか(その1:海外製品)」(2019.01.01)
  11. 第4回 「経理業務とRPA(ロボティクス)」(2018.12.01)
  12. 第3回 「東ロボくん」(2018.10.01)
  13. 第2回 「『使わされる会計』と『使う会計』」(2018.06.01)
  14. 第1回 「楽しい経理」(2018.03.01)

著者プロフィール

中田 清穂(なかた せいほ)

青山監査法人にて米国基準での連結財務諸表監査に7年間従事。
旧PWCに転籍後、連結経営システム構築プロジェクト(約10社)に従事。
その他に経理業務改善プロジェクトや物流管理プロジェクトにて、現場業務の現状分析や改善提案に参画。
旧PWC退社後、DIVA社を設立し、取締役副社長に就任。DIVA社退社後、独立。

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