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株式会社中部プラントサービス様

長年の利用で培った高い信頼感を背景にSuperStream-NX へと移行アドオン開発を最小限に抑えて低コストでの移行と業務標準化を実現

株式会社中部プラントサービス様

■事業内容 : 建設業

■ 発電設備の建設・保守・運転事業
■ ガス供給設備および熱供給設備の建設・保守事業
■ 石油・化学プラント設備の建設・保守・点検事業
■ 環境・廃棄物処理設備などの各種プラントの建設・保守事業

導入の背景

SuperStream-CORE のサポート切れに伴い次期製品の選定を開始

中部電力グループの一員として発電設備の建設・保守などを手掛けるほか、ガス供給設備や石油・化学プラント設備、環境・廃棄物処理設備などの基本設計から建設や保守までを幅広く手掛ける株式会社中部プラントサービス。2021 年に創立60周年を迎えた同社は、「キラリの技、ホットな心」をコーポレートスローガンに、新たな価値を創造すべく全社一丸となって取り組んでいる。
そんな同社では2005 年、決算早期化や現場における伝票入力業務の効率化、経費精算のキャッシュレス化などを目的に、会計システムをSuperStream-CORE に刷新した。またこれと同時に、原価管理システムも独自開発して新たに導入した。

img_002これにより同社の日々の経理業務や伝票処理、経費精算の作業はかなり効率化され、従来より正確かつタイムリーな工事原価管理も可能となった。SuperStream-CORE の機能や使い勝手に関しても特に大きな不満を感じることはなかったため、15年間の長きに渡って使い続けてきたが、2020 年をもって同製品のサポートが終了することが決まったため、2018 年から次期会計システムの検討を始めることになった。
 
IT・広報部 マネジャー 柴田 輝久氏によれば、次期システムではいくつかの重要な要件を満たすことが求められていたという。

tubu_Tsubouchisama「システムの開発費と期間を圧縮するために、パッケージ製品を導入するという全社方針が決まっていました。パッケージ製品を低コスト・短期間で導入するためにはアドオン開発を最小限に留める必要があり、業務をパッケージの仕様に合わせる必要があります。そこでこれを機に経理業務のあり方を見直して、パッケージの仕様に極力合わせることで世間一般の標準に近付けていこうという意図もありました」

さらに、請求書や領収書といった紙の証憑類を電子化して、電子帳簿保存法への対応も進める方針を決定した。作業の効率化・省力化機能を持つ製品を選ぶことによって、現行の経理業務を少しでも効率化したいという狙いもあったのである。





システム選定と導入

アドオン開発を最小限に抑えた上でSuperStream-NX を導入

さっそくいくつかの会計パッケージ製品やERPパッケージ製品を選定候補として挙げ、前述の要件と照らし合わせながら比較検討を行った。その結果、SuperStream-CORE の後継製品である「SuperStream-NX」と、大手国産パッケージベンダーが当時提供開始したばかりのERP サービスの2 つが選定候補として残った。この2 製品を徹底的に比較した結果、最終的に同社が選んだのがSuperStream-NX だった。その選定理由について柴田氏は次のように説明する。

chubu_shibatasama「ERP サービスの方はまだ実績に乏しく、他社の事例を聞いてもあまりうまくいっていないという噂を聞きました。一方のSuperStream-NX は、長らくSuperStream-CORE を使っていた弊社にとって使い慣れた製品ですし、機能的にもまったく不満がない上、導入や運用を支援いただくTIS 株式会社も多くの実績を持つ製品だったので、安心して導入できると判断しました」
こうしてSuperStream-NX の採用を決めた同社は2018 年10 月、導入プロジェクトを正式に立ち上げた。当初の方針通りアドオン開発を最小限に抑えたため、SuperStream-NX 自体の導入は非常にスムーズに進行した。またシステム刷新に合わせて、会計システムの稼働環境を従来のオンプレミス環境からAWS(Amazon Web Services)のクラウド環境へと移行し、システム運用管理の工数削減を図ることにした。

次期会計システムが無事本番カットオーバーを迎えたのはプロジェクト立ち上げから1 年半後の2020 年4 月のことだった。プロジェクトの過程では、システムの直接のユーザである経理部門のメンバーに対してSuperStream-NX の使い方や機能のレクチャーを行ったが、経理部 リーダー 高橋 稔弘氏によればSuperStream-CORE からの移行は極めてスムーズに運んだという。

「経理部では主に照会機能を中心にSuperStreamを利用していましたが、CORE からNX への移行に伴う操作性の変更点は多くなかったため戸惑いはありませんでした。一方、現場では伝票入力が容易になるように別途アドオン開発したWeb インタフェースの使用からSuperStream への直接入力へ変わったことにより、現場ユーザに対するレクチャーは丁寧に行いました。具体的には複数回に分けて各拠点で集合研修を実施しました」

chubu_takahashisamaSuperStream-CORE を利用していた時は、別途アドオン開発したWeb インタフェースを通じてユーザの伝票入力を受け付けていた。しかし移行後は各部署でSuperStream-NX に直接アクセスできるユーザを数名選出し、SuperStream-NX に直接入力を行わせるよう運用を変更した。これに伴い伝票入力作業のフローが大きく変わるため、IT・広報部と経理部が知恵を出し合ってユーザがより使いやすい伝票入力のインタフェースを検討した。その結果、カットオーバー後ほどなくして現場での運用もスムーズに回るようになったという。



導入効果

経理部門における伝票入力・チェック業務が大幅に効率化

SuperStream-NX への移行に伴い、経理部の業務もさまざまな面で効率化されたという。例えば「賞与引当金の繰入」「退職給付費用の計上」など、部署ごとに集計したデータをさらにまとめてシステムに入力するようなケースでは、かつては部署ごとに1 件1 件入力フォームにデータを打ち込んでいたが、SuperStream-NX へ移行後は、Excel のフォーマットに入力したデータをそのまま貼り付けて一括入力できる「一覧入力」機能を使い、短時間のうちに入力処理を終えられるようになった。また経理部 チーフマネジャー 坪内 哲郎氏によれば、システムに登録されたデータをチェック・承認する作業も大幅に効率化されたという。

chubu_morisama「毎月、資材費や人件費、給与などの月次データが他のシステムから会計システムにまとめて送られてくるため、それらをかつては電卓を片手に数字が合っているかどうかチェックしていました。しかしSuperStream-NX になってからはこれらのデータをまとめてエクスポートして、Excel 上でチェックできるようになったため、かなり効率化できました」

さらにSuperStream-NX への移行を機に、証憑の電子化・ペーパーレス化も一気に推し進めた。現場で請求書や領収書といった紙の証憑を受け取ると、まずはSuperStream-NX に伝票を入力し、続いて入力した証憑をスキャナ装置でPDF 化してSuperStream-NX に登録、伝票とPDF の紐づけを行って完了。紙の原本は本社の経理部門へと送付され、そこで保管される。こうして証憑類をすべて電子化してSuperStream-NX に登録することによって、取引先から過去の証憑の照会依頼があった際に短時間に対応できるようになったという。

「お取引様から『過去の支払明細を知りたい』といったお問合せをいただいた際、これまでは紙の証憑の束から目当てのものを探し出さなくてはなりませんでしたが、ペーパーレス化した後はSuperStream-NX 上ですぐに過去の証憑を検索・参照できるようになったため、とても便利になりました」と高橋氏は評価する。


今後の展

クラウド環境への移行でサーバ運用業務も大幅に効率化

一方、会計システムの運用を担うIT 部門の業務も、システム刷新後はさまざまな面で効率化が進んでいる。IT・広報部 主任 森 圭市氏によれば、SuperStream-NX への移行を機にサーバの稼働環境をオンプレミスからクラウドへと移行したことで、「サーバ運用業務がかなり楽になった」と語る。

「サーバの稼働環境がクラウドになったことで構築時のハードウェアコストが不要になったほか、ハードウェアのトラブル対応やメンテナンスから解放されたため、システム運用業務に掛かるプレッシャーはかなり減りました。私たちIT 部門のメンバーはその分空いた時間でより戦略的な仕事や付加価値の高い仕事に専念できるようになったのです」

なお、かつてはSuperStream-CORE を直接操作するユーザは経理部門のメンバーに限られていたが、SuperStream-NX へ移行後は各部署にユーザを置くよう運用を変えたたため、現在では全社で320名ほどのユーザがSuperStream-NX を利用している。ユーザ数が一気に増えた分、SuperStream のクライアントソフトウェアを配布・インストール・メンテナンスする対象クライアントの数も増えたが、インストール作業はユーザ任せで何の問題もなく完了し、メンテナンスの手間もほとんど掛かっていないため、クライアント数の増加による管理負荷の増加はほとんどないという。

こうしてSuperStream-NX の導入によりさまざまな成果を得た中部プラントサービスだが、今後もその機能を存分に活用して将来のビジネス成長に生かしていきたいとしている。

柴田氏は「今後グループ再編やマルチカンパニー制導入といった経営環境の変化があったとしても、SuperStream-NX なら複数の会社の会計を管理できるので柔軟に対応できるはずです。今後はそうした動向も視野に入れながら、関係会社やJV の管理会計情報をまとめて分析するような使い方にもチャレンジしていきたいと考えています。そのためにもTIS とスーパーストリームには、これまで通り迅速なサポート対応や情報提供をいただけるよう期待しています」と語っていただいた。

renkei

パートナー情報とコメント

TIS株式会社

お客様情報

会社名 株式会社中部プラントサービス
本社 愛知県名古屋市熱田区五本松町11-22
URL https://home.chubuplant.co.jp/
従業員数 1,564 名(2021 年4 月1 日現在)
事業内容 ■ 発電設備の建設・保守・運転事業
■ ガス供給設備および熱供給設備の建設・保守事業
■ 石油・化学プラント設備の建設・保守・点検事業
■ 環境・廃棄物処理設備などの各種プラントの建設・保守事業 

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