日本の会計・人事を変える。”もっとやさしく””もっと便利に”企業のバックオフィスを最適化。

株式会社ザ・ワークス様

システム要員確保が難しいからこそ最適な“持たない仕組み”
快適なレスポンスで現場入力も可能にするSuperStream-NX

株式会社ザ・ワークス様

■事業内容 : 情報通信業

  • テレビ・ラジオ番組、ビデオソフト、コンピューターソフト、コマーシャルの企画制作、販売および輸入業務
  • レコード、音楽テープ、ビデオの原版の企画制作および販売
  • 映画・演劇の企画制作
  • 著作権、商標権、意匠権、取得および管理業務 他

導入背景

顕在化したシステムが老朽化し、新たな仕組みへの刷新が必要に

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芸能事務所などを傘下に持つ渡辺プロダクションの映像部が独立する形で、1984年に設立された株式会社ザ・ワークス。バラエティやドラマなど様々なジャンルの番組制作を手掛けており、日本テレビやTBS、フジテレビなど民間放送における系列の中心となる在京キー局をはじめ、全国に点在している地方局やBS放送局など様々な放送チャネルに番組を提供している。日本の番組制作会社はテレビ局からの依頼で番組制作を行うのが一般的だが、同社は企画から制作まで自社にて番組作りを行うことで、著作権を有したコンテンツを数多く制作。コンテンツの二次利用も視野に入れたビジネスモデルを採用するなど、欧米型のスタイルを取り入れた制作会社として業界でも不動の地位を築いている。
そんな同社が会計システムの仕組みを新たに刷新したのが2012年4月、以前から活用してきた会計システムは10年ほど経過しており、システムの老朽化が顕在化。新たな環境に移行するためにシステムの刷新を余儀なくされたのだ。

導入前の課題

代理店の変更で揺らぐ信頼関係、時代にそぐわない環境からの脱却を目指す

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以前の会計システムでは、親会社の強い意向による国産パッケージが選択され、グループ全体で活用していた。特に専任のシステム要員が不在の同社にとって、システムメンテナンスや保守などシステムに関連した業務はサポートを請け負う代理店に任せており、サポート企業との信頼関係は重要なポイントだったと取締役 五十嵐 宏氏は当時を振り返る。しかし、2009年になって先方都合で急遽別のグループ企業にサポート業務を移管することがわかり、その様相は一変する。
「代理店とはこれまで何でも相談できる関係でしたが、担当していただける企業が変わったことで要望などが出しづらい状況に。信頼関係を再構築することが難しい状況に陥ったのです。」
また、会計システムが稼働している環境が老朽化したことで新たなPCの手配を検討した五十嵐氏だったが、現在手に入るOSでは会計システム自体を大幅にバージョンアップしなければならなかった。
「バージョンアップするためには、新規に購入するのと同等程度のコストが必要になることがわかったのです。時代にそぐわない現在の状況から脱却しないわけにもいかず、新たな仕組みを検討することになりました。」(五十嵐氏)
さらに機能面では、取引先や番組ごとに割り当てている管理コードの桁数が限界を迎えていたという事情もあったという。
「我々は1つの番組単位で損益を把握するようにしており、管理コードが番組ごとに必要です。また、フリーランスが数多くの活躍するテレビ業界だけに、10年も使えば4桁しかない取引先コードではとても足りない状況になっていました。」(五十嵐氏)

システム選定と導入

管理負荷及びイニシャルコストを大きく軽減できる「SaaS」という選択肢に期待

新たな仕組みの前提となるのは、複数企業がグループ管理できるような機能を持っている仕組みを採用することだったと村岡 茂氏はそのポイントを語る。
「業界特有の事情ですが、複数の局をまたがって同じ時間帯に番組を手掛けることは、テレビ業界ではご法度です。そうなった場合は、別会社を作って対処するのが一般的。そんな経緯で立ち上げた企業が当社にも複数社あるため、統合的にグループ管理できる機能が大前提だったのです」(村岡氏)
また、システム要員の確保が難しい同社にとって、できれば自前でサーバを管理せずにSaaSをはじめとしたクラウドサービスを活用したいという希望があった。そこで同社の目に留まったのが「SuperStream-NX」だった。
「自前でサーバを管理する必要がないため、運用を軽くすることが可能になります。自前で管理しているサーバが起動しなくなったときのリスクを考えると、非常に安心できる仕組みだと判断しました」(五十嵐氏)
さらに大きく後押ししたのが、イニシャルコストの差だ。これまで活用してきたパッケージをバージョンアップした場合と比べると、1/3程度のコストで導入することができると五十嵐氏はサービスの魅力を力説する。
他にも、以前はExcelでマクロを組んで会計システムからデータを吸い上げてデータ集計を行っていたが、集計までに時間がかかっていたという悩みも村岡氏は抱えていた。
「素早く集計できるよう、会計システム上で必要な情報が集計できる仕組みを探していたのです」(村岡氏)
これらの要件を満たしたSuperStream-NXが同社の会計システムとして採用され、2011年末からデータ移行を開始、2012年4月より稼働を開始することになる。

導入効果

従来よりも快適なレスポンスを実現!現場作業の徹底で省力化に貢献

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現在は、SaaS形式で提供されているSuperStream-NXを利用し、一般会計や支払管理、債権管理、経費精算管理などを行っており、管理コードの桁数が10桁にまで増えたことで取引先や番組が増えても十分対応できる状況になっている。複数企業がマルチテナント環境で利用するSaaSだが、「画面の使い勝手やレスポンスはオンプレミスの環境とそん色なく、むしろ快適なレスポンスになりました。」と村岡氏は驚きを隠せない。
また、SuperStream-NXを導入したことで、経理業務の省力化にも寄与していると五十嵐氏は高く評価している。
「月額料金でコストが抑えられるSuperStream-NXによって、利用できるクライアント数を3倍にまで増やすことができ、番組ごとに配置されるデスクと呼ばれる現場担当者が直接入力できるようになりました。以前は手書きでデスクが起票し、それを経理が入力していましたが、現場入力に変更したことで省力化に大きく貢献しています。」
利用する人数が大幅に増えることになった同社だが、SuperStream-NXが持っているパーソナライズ機能によって必要な機能だけを表示させることが可能となっており、現場に迷わせることなく入力できるようになっていると村岡氏は評価している。
さらに、使い勝手の面では、以前と比べると大きく向上している面が多いという。
「以前の仕組みでは、データセンタに設置された会計システムの画面をメタフレーム経由で呼び出していたため、他の作業をする場合は一度画面を落とす必要がありました。今では、会計システムを使いながらメールチェックやWebサイトで調べものができるようになり、生産性は大きく向上していると思います。」(村岡氏)
他にも、決算後に再入力が可能な以前の仕組みとは違い、SuperStream-NXではきちんとシステム上でロックがかかるようになっている。入力ミスなどの撲滅にも大きく役立っていると村岡氏。
なお、導入支援からサポートまでを行っているキッセイコムテック株式会社について、五十嵐氏は「キッセイさんにお願いしたことで全体的な調達コストが安価に抑えることができました。以前の仕組みでは導入支援時と運用時のサポートメンバーが異なっていたことで相談しにくい場面もありましたが、キッセイさんは同じ顔ぶれでサポートしていただけています。顔が見えて相談しやすいと現場からも大変好評です」と評価している。

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今後の展望

年間を通じてしっかり活用、経営基盤の強化にさらに邁進

今後の展望については、2012年4月より運用を開始したばかりのため、まずはすべての機能をしっかりと活用し、現場に慣れてもらえるように継続して使っていきたいと語る。
「1年を通じてしっかりと使っていくことに全力を傾けます」(五十嵐氏)
自前で環境を構築していた以前とは大きく異なり、システム的に身軽になった同社。今後もSuperStream-NXをうまく活用し、経営基盤の強化に努めていきたいと抱負を語っていただいた。

パートナー情報とコメント

お客さまの“身近な存在”を目指して

『お客さまに安心してご利用いただけるサービスを“低価格”で提供する』これは、かねてからのテーマでした。SaaS形式でのサービスを実現できたことは非常に価値がある成功事例です。
導入と稼働後のサポート体制を一貫させている点をご評価いただき非常に嬉しく思います。
当社では安心してご利用いただくために稼働後のサポートに力を注いでおります。サポートの質を高めるためにWEBでのサポートシステムを構築、活用しています。お客様、チームスタッフで情報共有を図り、クイックレスポンスを心掛け早期解決に向けた対応をしております。
お客様から、困ったら気軽に相談してもらえる“身近な存在”で在り続けたいと思います。
キッセイコムテック株式会社
システムソリューション事業部 第1システムソリューション部
マネジャー 深沢 正樹氏

お客様情報

会社名 株式会社ザ・ワークス
本社 東京都港区西新橋3-2-1
URL http://www.theworks.co.jp
従業員数 140名(2011年3月現在)
事業内容
  • テレビ・ラジオ番組、ビデオソフト、コンピューターソフト、
    コマーシャルの企画制作、販売および輸入業務
  • レコード、音楽テープ、ビデオの原版の企画制作および販売
  • 映画・演劇の企画制作
  • 著作権、商標権、意匠権、取得および管理業務 他

本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。